癌(ガン)治療に於ける鍼灸施術の役割

癌多発時代の対癌治療情勢が厳しい

2人に1人が癌で亡くなられると言われる時代、「先進」であるはずの我々の医学が、癌との戦いの前で、まだまだ無力であることが誰の目にも明らかである。悪性度の低い癌や、そうでない癌の極初期段階なら、手術などで完治も期待できますが、ある程度進んだたちの悪い癌であったら、治療の情勢は楽観できない。数多くの癌患者さんが、放射線や化学等の対癌治療法の重い副作用の苦しみに耐えきれず、自ら病院の治療を放棄して、私の治療院にたずねて来ています。

院長は博士時代、自らの研究が癌の免疫と浸潤である故に、癌治療の積極派ではあるが、さすがに来院癌患者さんの手術や放射線、化学療法による重い副作用を見ていると、果たして病院での常軌癌治療が、初期でない癌患者さんにとって、有益であるかどうかに、疑問を持たざるを得なくなった。それでも、当院は後藤誠医師のような「癌と戦うな」主義では決してないので、「病院の治療を放棄するより、可能な限り受けた方がいい」と患者さんに説得しています。その上、当院は鍼及びお灸で、癌患者さんの免疫力増強治療を積極的に取り組んでいます。

鍼灸施術は癌患者さんの免疫力増強に役に立てる

一言免疫力増強と言っても、親身の治療になると、簡単ではない。素晴らしい内容が書かれた漢方や鍼灸の本をいくら読んでも、さほど役に立たない。自分の業界に悪口を言うのも何だが、その類の本は大体、あてにならない古い本の記載からの写し合いがほとんどです。免疫増強の鍼灸治療の施術法は、長い臨床実践の中で、時には試行錯誤を繰り返しながら、得られた経験です。当院では、

1、全身広範囲で、数多くツボへの刺鍼、2、おヘソを中心とした腹部への本格的なお灸、3、脊柱両側の抜罐

によって、癌患者さんに対する治療を行っています。当院で治療を受けている患者さんの感想や体調から判断して、患者さんの癌治療に役に立ってています。